なぜ実燃費はカタログ数値よりも悪いのか? 測定現場で光る“燃費プロ”の技

 

「No.1の低燃費、35km/Lで新登場!!」などと謳われる近年のエコカー。クルマに詳しい人なら、実際の燃費は「よくて8割、ときには6割くらい」と割り引いて考えるものだが、一般の消費者からすれば「なぜ?」となる。そもそも、どうして実燃費はカタログ数値よりも悪くなってしまうのか。これにはカタログに掲載される燃費の測定方法にその理由があった。今回は“カタログ燃費”で採用されている「JC08モード」の測定現場をレポートしよう。

Laptrinhpic2016年6月26日号

 

 


 

“カタログ燃費”の測り方とは?

JC08モードは2011年4月より始まった。1991年から続いていた10・15モードを改正し、より実燃費に近い数値が出るという触れ込みだった。

その燃費の計測方法は、それぞれの車両重量や走行抵抗に合わせた負荷を設定し、シャシダイナモ(※上のメイン写真の装置)を使って、決められた走行パターンに沿って試験するというもの。その走行抵抗の計測に不正があったのが、繰り返し話題になっている三菱自動車の燃費不正問題だが、ここでは置いておく。

JC08モードは、10・15モードよりも所要時間、平均車速、最高速、距離などすべてが高く設定されており、燃費に厳しいコールドスタート(※エンジンなどの機関が始動直後で、周囲の気温と同等か、それ以上に冷えている状態)の要素も加味されている。それでもなお実燃費との違いが激しいのはなぜなのか。

優れた燃費は熟練のプロドライバーによって生み出される

Laptrinhpicでは2012年にJC08モード計測を体験取材したことがある。実際にやってみると、これがいかに専門的な技術が必要な試験であるかよくわかる。

JC08モードの燃費測定試験では、測定車と試験状況のデータをこのようにコンピュータ管理し、モニタに表示している

テストは車両の右斜め前方に設置されたモニターに表示されるドライバーズエイド(運転指示装置)に沿って行う。運転者は、ずっと斜めを見ながら操作することになるため、違和感が大きい。

運転指示には速度の下限と上限の許容域を示すラインが引かれており、それに合わせてアクセルとブレーキを操作するのだが、これも素人には難しい。加速は意外と速いし、ブレーキも想像以上にハードな操作を強いられる。加速、減速が次々に指示され、ついていくのがやっと。「省エネ運転なんて気にしているヒマがなかった」というのが体験した編集Mの感想だ。

しかも、速度の上限と下限の許容域を1秒以上超えることが2回あると測定中止となる。編集Mは測定を開始してすぐに「中止」を宣告されたが、それでは取材にならないので続行。当時の記事の結論によれば、「燃費測定のプロドライバーは、単に基準ラインをたどるのではなく、許容範囲内でスピードを上手に利用して、燃費を0.1km/L単位で削っていくのだとか。それを知ったら本当に頭が下がる思いがした」とあった。

つまり、JC08モードを計測する際の運転は日常のそれとはまったく異なるということだ。しかも計測ドライバーは、いい数値を出すために、全神経を集中させて、一切ムダなく1204秒(JC08モード計測の総走行時間)を走りきるのだ。計測ドライバーは各メーカーの社員がつとめるが、それこそ省燃費運転のプロ中のプロ。一般人がマネをするのは絶対に無理だといえる。

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